うちに帰ろう、自分に帰ろう。

ひとり暮らし歴、8ヵ月。実家から小包が届くたび うるっ てなる。307号室 専門学校女子学生


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ひとり暮らし歴、8ヵ月。
実家から小包が届くたび
うるっ てなる。
307号室 専門学校女子学生

ずっしり重い段ボール箱。
またお米でも送ってきたのかなって、可笑しくなる。
開けてびっくり、カボチャがどん!
ちょ、一人じゃ食べきれないしょ。
「もうすぐ冬至ですね。
風邪など引かぬよう健康第一、安全第一で。母」
控えめなメモにぐっとくる。
ツナ缶、板チョコ、やや奮発した感じの焼き菓子、
佃煮に梅干。
脇を固めるモノたちはいたってフツーの品々。
そのフツーぶりに、やっぱり涙腺がゆるくなる。
おかあさんて、いっつも変わんない。
いっつも近くにいてくれるよね・・・。
まずはカボチャをどうにかせねば。
がんばって煮つけて、お隣りのおねえさんに
お裾分けしようか。
おかあさんが、ご近所にしてたみたいに。


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※ロワストーリーはフィクションです。